7/12~20@京都南座
 レビュー in KYOTO Ⅲ

 www.daikimakoto.net
 DAIKIMAKOTO net
NEW ENTRIES
CATEGORIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
LINK
PROFILE
POWERED BY
OTHER
SEARCH
CALENDAR
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
<<前月 2020年02月 次月>>

浪花男
御一行が大阪に着いて、すっかり葉桜の景色に江戸男たちが憤るところで、私は浪花男から目がはなせなかった。視界の中心は博徒の男だけれど、浪花男が気になって気になってしかたがなかった。何回見ても、どうも彼の表情が腑に落ちない。「この人はいったい何を考えてるんだろう」といつも思っていた。話の流れから、そしてその後のオチからしたら、ここは「わかってないなー、君たち。ふっふっふ」とかいう感じになるのが定石だと思う。台詞とか笑い方はなんでもよいけれど、とにかく「自分だけはわかってる」顔になるはずなのに、どうもこの浪花男は「自分にもよくわからない」って顔をしているようにしか見えなかった。困っているような照れているようなあいまいな笑顔がすごく不思議だった。だけど私が桜花ちゃんの表情を読み取る能力に欠けてるだけかもしれないので、あまり突っ込んで考えていなかったのだけど、公演が終わってからもなんとなく頭に残っていて、今日になってふと思いついた。浪花男って旅をしている間に自分たちが何しに大阪まで来たか忘れてたんじゃなかろうか。だからみんなが何で急に怒り出したか分からなくて、困ったから笑うしかなくて、ひーちゃんとかに詰め寄られてやっと「そうそう!桜見に来たんだった!」みたいな。何かこれでものすごーく納得してしまったのですっきりすっきり。

そういえば、私の感覚だと浪花男のど紫の着物も、口上のときの桜花ちゃんの桃色の着物&明るい青で桜模様の裃も、バカボンのほっぺのくるくるのようなある種の記号に見えるのだが、上方ではどんなもんなんだろうか。大工に「くいだおれ人形に似てるな!」と言われた浪花男がその真似をするんだけど、ときどきみんなが「こりゃなんだ!」とか騒ぎ出してもまだひとりであさっての方向(客席)に向かって太鼓叩く真似してるときがあって、あれがなんだかすごく好きだった。あと浪花男が「俺」っていうところも妙に好き。


| author : datura | category: 日々 | comments (0) | trackback (0) |










http://d-side.net/sgn/tb.php/5408

PAGE TOP ↑