7/12~20@京都南座
 レビュー in KYOTO Ⅲ

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OSK「2つの星の物語」
5月25~26日 そごう劇場
出演:高世麻央、朝香櫻子、桐生麻耶、平松沙理、楊琳、柑奈めい、悠浦あやと
OSK日本歌劇団
2つの星の物語/CoRich 舞台芸術!

内容は「星の国の卒業式が近づいてる。アン、ドゥ、トロワの3人の生徒がそれぞれ金・銀・銅の星を与えられ、卒業試験を受けることになった。善の星の天使は彼らを見守りつつ試練を与え、悪の星の堕天使は試験を邪魔して留年させようとする。星の子と天使と堕天使が三つ巴になったドタバタコメディー」というような感じ。だいたい本編が1時間に30分のミニショーがついていた。

土曜日の昼公演が初見で、見ている最中からその日寝るまでに100回くらい「木馬館で『残菊物語』見たかったー!」と思って、そのうち30回くらいは口に出してた。春さまが二代目尾上菊之助で、「浪人街」と同じくお芝居だけで2時間で、春さまの相手役として三河屋諒という女優さんを招いたりとか、なんかすごい力入ってるっぽかったんだもん。「チケットと帰りのバスの切符を買ってなかったらそっこう帰ってるよ」だの「あと2回もあれを見るのは苦痛以外の何ものでもない」とかさんざんぶつくさ言ってたわりには、日曜日の2回はわりあい気分を持ち直して、不機嫌なままで帰るよりは2日間見ておいて良かったかな、という感じの顛末。

正直、これくらいのガッカリ感は世界館公演でも珍しくなかったしねー。今回「駄目だこりゃ!」と思ったのは、題材も作風も私の好みではなくて、好みを超えて「すごい!」と思わせてくれるところがほとんどなかったことによる。よくよく考えると脚本はともかく、演出とか構成は悪くなかったと思うので、ああいう作品が好きな人にはいいんじゃないでしょうか。私はOSKのファンじゃなかったら、「OSKはやっぱ松竹座だけにしとこう」と思ったと思う。てゆーか、それ以前にファンじゃなかったら松竹座で「OSK面白かったー!」となったとしても、あのチラシであのあらすじの作品を見に行く気にならなかったんじゃなかろうか。脚本で不満なのは、ミラーボールとか星飛雄馬とかヤッターマンとかおもちゃの缶詰とかなんとかに20点とか、ネタをいろいろ入れてるわりには、本来のストーリーがいいかげんなこと(3人が星の欠片をもらうとき「困難な試験なのでそれを助けるためのアイテムをあげよう」という話だったのに、最後はなんの断りも説明もなく「星の欠片を正しく使ったから合格」ということになっていて、物語の一番基本の設定すら噛みあってない)。「ルシェ様ったら地味にワル」とか「的確な突っ込みだ」とか、脚本家自身のセルフ突っ込みが、やたらめったら(爆)とか(木亥火暴)とか(ぉとか入ってる文章みたくうざいこと。

本編のほうはそんなわけで、「好みじゃないから仕方ない」ってことでいいのだけど、ショーの不発感はなんなんだろうな。音楽がどれもカッコよかったのでそこは救われたけど、あのメンツのわりには、あんまりダンスに見ごたえがなかった。朝香&平松の赤スーツとかもっと気分が盛り上がってもよさそうなもんなんだが。男役のスーツの場面も、どうも「踊ってるというよりカッコつけてる」という風に見えたのも辛い。それは振付のせいもあるのかもしれないけれど、なんとなく踊ってるほうにも全体的に「本調子じゃないのか?」と思わせるものがあった。以前、そごう劇場の床はダンス向きじゃないと聞いたような気がするのだが、そのせいなんだろうか。

2日目に気分が持ち直した理由は、土曜日の夜に何人かと飲みに言ってしゃべりまくったおかげで気が晴れたというのと、1次会~3次会まで大貴ファンと一緒で、ひさびさにたくさん大ちゃん話ができてご機嫌だったからじゃないかと思う。でもって「ぜったいに面白くない」という気分で見ると、逆に「いや、そこまで言うほど酷くないんじゃないか?」と脳内監査が入るしね。あと日曜日の1回目の後「これ面白い!最高!大好き!」という人の絶賛話を聞いていたら、なんとなく「それもそうかも」という気になってしまったり。とりあえず「客入りが……」とか「この作品をこの劇場で、このチケット代でやる意味は……」とかを考えずに、「櫻子ちゃん可愛い!平松さん可愛い!楊ちゃん可愛い!柑奈めい可愛い!悠浦くん可愛い!」という視点に限定しとけば、まぁ、いいか、みたいな。

そういえば柑奈めいと悠浦あやとの2人は、卒業公演の役より今回のほうがずーっと面白かったし可愛かった。とくに柑奈めいの「邪悪な優等生」キャラはいい。今までOSKでこういうキャラはなかったような気がする。で、上級生もそうだけど、下3人も土曜と日曜でけっこうお芝居変えてるところがあって、それが笑わせるための「ネタ」をどうこうするっていうんじゃなくて、役として動きを膨らませる方向であったのが、好感度上がってしまった。例えば、アン(楊)が、「派手好きで綺麗なおねーさん!」と言ってファー(平松)に駆け寄ろうとすると、ドゥ(柑奈)が間に入ってさりげなくアンに肘鉄くらわすのは土曜はなかったと思うし、トロワ(悠浦)が眠いのを我慢してるんだけどやっぱり寝ちゃうってのも分かりやすく細かい演技になっていた。川沿いの道を歩いてくるとき、アンが普通に道の上を歩かないで、石か何かの上をバランスとりながら歩いてるのも雰囲気あってよかった。で、その後ろを歩いていたトロワが追い抜きざまにアンにぶつかってもぜんぜん気がついてなくて、アンが「ちっ!」とかやってるのとか、弱ってる女の人(ミエル@朝香)に声をかけるとこでも「アンを出し抜くドゥ」っていうのが、はっきりと分かりやすい動き方や口調になっていて、そういうあちこちが声を出して笑うような面白さじゃないけど、すごく可笑しくて可愛くて私はこういうのが好きだなーと思った。

柑奈めいウォッチャー的には、卒業公演のときよりおもちゃ度倍増でたまらんかったですな。なんでこんなにちょこまか動くのが似合うんだ。水の精がネジで動いてるとしたら、ドゥはアルカリ電池で動いてた。ルシェの館でファーのダンスを真似するところの表情が面白かった。千秋楽のご挨拶でたどたどしくも頑張って何か言おうとしていて、他6人が揃って「ガンバレー!」な顔してたのが面白かった。いや、私も思わず手のひらに汗かいてしまいましたが。

なんだかんだ言って、ショーの最後のピンクの衣裳のとこが一番しあわせだったかなー。男役のピンクの衣裳はどれも好きじゃないんだが、あの時の高世氏の歌が一番好き。


| author : datura | category: 日々 | comments (0) | trackback (0) |










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