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 レビュー in KYOTO Ⅲ

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劇団京弥 木馬館 4/6 昼
今月の木馬館は劇団京弥(去年までは「劇団白富士」だったそうだ)。ちょっと遅刻してミニショーの途中から観劇。席はほとんど埋まっていたので上手の一番端へ。ちょうど誰かの個人舞踊が終わって、女の子2人の踊りが始まったとこ。次が花形の個人舞踊、続いて座長の個人舞踊、さらに続いて女優さんの個人舞踊。あらここはラスト以外にも座長さん出てくるのね。っていうか、ミニショーラストに出てきたのが座長、副座長、若座長の3人だけですか。初めて見るパターンだな。休憩時間にロビーで劇団チラシを貰って見てみると、どうやらわりと人数の少ない劇団みたいだ。座長、副座長、若座長のほかに座員4人って、組織の構成としておかしいってば。まぁ、実際にはこのチラシを作った後に増えたのか、舞踊ショーを見たら少なくとも10人はいた。ここに写真があるのが8人。あと名前の分からない女の子が2人。

ミニショー、花形・白富士洸(ひかる)。曲不明。


座長・白富士一馬。「剣ひとすじ」。


白富士蘭。「じょんがら女節」。お芝居にはぜんぜん出てなかったのでよくわからないけど、めちゃめちゃ童顔なのに、色気もあって、ちょっと不思議な雰囲気の女優さん。


ミニショーラスト。「484のブルース」&「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」。座長、副座長、若座長は実の兄弟だそうだ。ミニショーラストがこの3人のみってのもだけど、第3部のオープニングが副座長+若座長+花形+座員さん(真之助さん)=4人というのも見慣れないので驚いた。


■お芝居は「泣き虫兄弟鴉」。源太(一馬)と清二(健太)の兄弟は、庄屋の息子だったが、継母の辛い仕打ちに耐えかねて、家を飛び出してやくざになっている。しかし弟の清二は、故郷に許婚(つばさ)を残してきたこともあり、旅から旅へのやくざ暮らしが嫌になってしまった。そこに、今では継母も亡くなって、帰るに遠慮はいらないということがわかり、故郷に帰る決心をする。兄の源太は立派な堅気になれと、笑顔で弟を送り出す。きっと立派に家を継いで、許婚も幸せにすると誓った清二だったが、故郷に帰ってからは酒は飲むわ、博打はするわ、許婚やその親を足蹴にするようなろくでなしになってしまった。……というあらすじで、優しかった清二がどうして変わってしまったか?というのが話の肝になる。途中の、清二と、清二がお金を借りている土地の親分(龍太)との会話は、笑えるようになっていたが、それ以外はごくごく真面目で、最後は登場人物の1人が涙ながらに心中を明かすというありがちな展開。

途中までは「役者もぜんぜん知らない初見の劇団で泣きの芝居は辛いですー」とか思ったんだけど、見ているうちにすっかり引き込まれて、ラストシーンではけっこう目が潤んでしまった。休憩時間にロビーにいた人たちが「この劇団はお芝居が良い」と言ってるのを小耳に挟んでいたのだけど、どうやら本当だったらしい。見ている間は、特別どの役者が良いとか、演技が上手いとか思っていなかったし、ありがちな台詞にありがちな演技のような気がしていた。しかしよく考えてみると「「ありがちな演技」というよりも、「あるべき型にきっちり従った演技」だったのかもしれない。台詞の抑揚とか、声の大きさとか、ものすごくしっくりきてた気がするのだよね。

あ、そうそう。親分についてきた若い衆2人が、台詞のないとこでも表情とかで、きっちりお芝居してたのは、すごく良かった。親分と清二のやりとりを笑うのも、ちゃんと役になりきった上で笑ってた。当たり前っちゃ当たり前なんだけど、今まで見た劇団で、その手のザコキャラをやらされるのは、たいがい下級生だから、下手するとホントに素でぼーっと突っ立ってるんだもん。そうか。主役からザコキャラにいたるまで、そうやって「役になりきってた」のも、お芝居に引き込まれた要因かな。私が気づいたところでは、一箇所だけ楽屋落ちがあったけど、それ以外は笑わせるのも含めてぜんぶ台本どおりって感じだった。芝居の頭から尻尾まで1本の筋がまっすぐピンと通っているから、見ているほうも感情を乗せやすいのかもしれない。そういえば、ロビーで話していた人たちは「お芝居でふざけないとこが良い」とも言っていた。なるほど、そういうことか。

舞踊ショー、白富士つばさ。「越前岬」。座長兄弟の従妹。ちょっと寂しげな感じだけど、べっぴんさん。お芝居でも可愛かった。


一馬座長。「人生劇場」。もちろんロックアレンジとかではない。オリジナルかどうかは私は知らないけど。


真之助くん。「しあわせの青い鳥」。


若座長・白富士龍太。「石狩挽歌」。ミニショーで見たときは「ふーん」と思っただけだったけど、お芝居が良かったので一気に好感度アップ。


一馬座長。「夢芝居」。このカツラだとイメージずいぶん変わるなー。ポスターのイメージに近い。こういう系の舞踊はやんないのかな。っていうか、このビジュアルで「夢芝居」というのが、すでに何かズレているような。いや、こういうもんか。


一馬座長・女形。「不如帰」。これはめちゃめちゃ曲とキャラがあってるわ。一馬さんは愛人系かな。かわいー。


名前が聞き取れなかったけど、座長のお母さん。たぶんすごく踊り上手い。1曲のなかで1番と2番と3番で踊りの雰囲気を変えていたような。もうちょっとじっくり見るべきだったかもしれん。お芝居に作蔵というおじさんが出ていたのだけど、この方が演じてたようだ。


ラストショーは美空ひばりの「木更津くずし」で相舞踊。一馬座長が与三郎で、健太副座長がお富。残念ながら台詞はなかった。最後は「ディスコ・お富さん」で総踊り。




■口上を聞いた感じだと、座長さんはめちゃめちゃ良い人そう。うーん。私が今まで見た劇団だと、小泉たつみの雰囲気に近いかも。でもたつみちゃんみたいに「トーク面白いわー」って感じでもない。面白いことも言ってたけど、たまたま流れで面白い発言になっちゃったというか、ものすごく普通に気取らないでしゃべってるうちに、ついうっかり自虐ギャグになってました、みたいな。まぁ、実際にはいろいろ計算して笑わせようとか思ってると思うけど、あんまりそういう感じしない。副座長はあんまりしゃべってなかったな。座長「もう他に言うことなかったかな?宣伝とかない?(にこにこ)」副座長「ありません(ニコニコ)」みたいな。

■舞踊ショーは最近の歌はぜんぜんなくて演歌一直線。って、「最近の演歌」ということはあるのか。毛色が違うのは洸くんが女形で松山千春の「大空と大地の中で」と「港のヨーコ」くらい、ということで。それでもテンポ速かったり、アレンジが今風だったりするのを混ぜていて、意外と飽きなかった。私が好きなタイプのバーッとアクティブな踊りをやる人もいなかったし、着物も奇抜なのはなかったし、すべてにおいて「スタンダード」。好みかどうかというと、違うと思う。まぁ、ほら、花吹雪とか九州男の人ですから私は。春さまとか良ちゃんみたいに、写真に夢中になるタイプの人もいなかったし。でも、嫌いかどうかというと嫌いじゃなくて、むしろかなり好感を持ったのは事実なのよね。送り出しのときに座長さんに握手してもらったら、なんかものすごーく丁寧で、「うわ!誠実そうってのは、こういう人に言うことだ!」とか思ってしまった。

その他の写真。
Picasa ウェブ アルバム - datura - 劇団京弥 2009年4月6日




| author : datura | category: 写真::大衆演劇 | comments (0) | trackback (0) |










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